なぜ『根本治療』と標榜しているのか
人間の身体は揉んだり、叩かれたり、押されたりと、何かしらの刺激が加わると、必ず反応は起こります。関節などを揉むことで、一時的に緊張がとけ、圧力が軽減します。その結果、たいてい”楽になる”状態をつくることができます。しかし、筋肉の圧力が低減しただけなので時間が経過すると筋肉の圧力が戻ってきます。そのため、痛みはぶり返すことになります。これは、治療ではなく癒しだと定義をしています。癒しも当然必要です。辛い症状を少しでも軽減したい、この気持ちはよくわかります。しかし、私はプロの治療家である以上、治療につながる施術を行いたいと考えます。そこで、刺激を与えるのではなく、関節への圧力が継続的に軽減する状態をつくることが必要となります。そのためには骨格が整っていて無理な力がかかっていない身体のポジションが不可欠です。関節の位置が揃っていて、遊びがある状態をつくれることが根本治療となりえると確信します。根本治療でよくなった身体で10年20年過ごしていきたいものです。